
情報コンテンツ利用の法務Q&A
書籍説明
※こちらの書籍は PDF 形式でのご提供となります。
※本書籍は『Legalscape』を有料契約中のお客様の場合、購入せず閲覧可能な書籍です。
■解説
情報・コンテンツを適切に利用するためにはどこに留意すればよいのか?
●権利者の権利を適切に保護しつつ適法な利用を潤滑に行う「法システム」と
「実務」の状況を明快に解説! 令和2年改正著作権法に対応!
はしがき
本書は,平成28年に刊行した前著『情報・コンテンツ公正利用の実務』の改訂版です。
現代では,インターネットの発達と相まって,あらゆる事業者が,外部の情報・コンテンツを利用して,業務を行っています。情報・コンテンツを利用する場合において,権利者の許諾を得る必要があるのか(許諾を得なければ権利侵害となるのか)ということは,情報・コンテンツを取り扱う全ての事業者にとって常に悩ましい問題です。
こうした疑問や関連した相談に応えるべく,権利者の許諾を得る必要のない情報・コンテンツの利用(前著ではこれを「公正利用」と呼ばせていただいていました)とはどのようなものか,情報・コンテンツを適切に利用するためにはどのような要件が必要なのか,などの考え方を整理したのが前著です。
前著の刊行後,4年近くが経過し,その間,著作権法等の法改正があり,また,新たな裁判例なども登場してきており,これらに対応する必要が生じました。
そこで,法改正等を踏まえて内容を修正するとともに,新たな動向に対処する項目の追加削除等を行ったうえ,今回,装いも新たに『情報コンテンツ利用の法務Q&A』として刊行することとなりました。
本書は,様々な読者を想定し,①適法な利用といえるかを判断するのに必要となる基本的な法的知識を解説する「基礎編」と,②適法な利用といえるかが実務上問題となり得る具体的なケースについてQ&A形式で解説する「実務編」の大きく2つのパートで構成されています。
解説にあたっては,高度化するネットワーク社会において,権利者の権利を適切に保護すると共に,適法な利用を潤滑に行うことによって文化の発展を図るという,権利者・利用者双方の利益の調整に由来する法システムと実務の状況を明らかにするよう努めました。
本書が情報・コンテンツを取り扱う事業者の悩みを解決し,事業者において情報・コンテンツを安心して利用する一助となれば幸甚です。
最後に,前著に引き続き,本書の刊行に向けてご尽力いただきました青林書院編集部の長島晴美氏に,心からお礼を申し上げます。
令和2年7月 執筆者代表 齋藤 浩貴
上村 哲史
編著者
齋藤 浩貴:弁護士 森・濱田松本法律事務所 パートナー
上村 哲史:弁護士 森・濱田松本法律事務所 パートナー
執筆者
池 村 聡:弁護士 三浦法律事務所 パートナー
佐々木 奏:弁護士 森・濱田松本法律事務所 カウンセル
田中 浩之:弁護士 森・濱田松本法律事務所 パートナー
桑原 秀明:弁護士 森・濱田松本法律事務所 アソシエイト
嶋村 直登:弁護士 森・濱田松本法律事務所 アソシエイト
呂 佳 叡:弁護士 森・濱田松本法律事務所 アソシエイト
平田 憲人:弁護士 森・濱田松本法律事務所 アソシエイト
渡 邉 峻:弁護士 森・濱田松本法律事務所 アソシエイト
■書籍内容
第一章 基礎編
第1節 情報コンテンツ利用一般
Q1他人の情報やコンテンツを利用する場合に注意すべき権利
他人の情報・コンテンツを自己のウェブサイトで利用する場合に注意すべき権利にはど
のようなものがありますか。
Q2著作権法上の権利
著作権法上の権利には,どのような権利がありますか。
Q3他人の商標の使用が権利侵害となる場合
当社のコンテンツの中で他人の商標と同一又は類似の商標を使用する場合には,どのよ
うな権利に注意すればよいでしょうか。
Q4他人の肖像や氏名の利用
当社のウェブサイト等で他人の肖像や氏名を利用する場合には,どのような権利に注意する必要がありますか。
Q5他人の著作物を利用できる場合
他人の著作物を権利者から許諾を得ないで利用できるのはどのような場合ですか。
Q6限定提供データ
「限定提供データ」とは何ですか。限定提供データとして保護されるための要件は何で
すか。また,どのような行為が不正競争行為になりますか。
Q7近時の著作権法改正
著作権法が最近改正されたと聞きました。主な改正内容を教えてください。
第2節 著作物性
Q8著作物とは何か
どのような情報が著作物に当たりますか。
Q9応用美術とは何か
応用美術とは何ですか。応用美術には著作権の保護が及びますか。
Q10アイデアと表現
アイデアであれば無断で利用してもよいのでしょうか。表現とアイデアはどのように区
別されますか。
第3節 保護期間
Q11著作権の存続期間
著作権はいつまで保護されるのでしょうか。パブリックドメインとは何ですか。
第4節 利用行為
Q12著作物の利用と使用
著作物の利用行為とはどのような行為ですか。使用とは違うのですか。
第5節 著作物の類否
Q13複製権・翻案権の侵害
複製権・翻案権の侵害となるのは,どのような場合ですか。
第6節 権利制限規定
Q14私的使用目的の複製
私的使用目的の複製として許されるのはどのような場合ですか。
Q15引用が許される場合
引用が許されるのはどのような場合ですか。
Q16転載が許される場合
転載とは何ですか。転載が許されるのはどのような場合ですか。
Q17出所の明示方法
他人の著作物を引用する際の出所の明示方法を教えてください。
Q18パロディ
パロディとは何ですか。パロディであれば他人の著作物を利用してもよいのでしょう
か。
Q19フェアユース
フェアユースとは何ですか。日本では認められていますか。
第7節 著作物性のない情報と不法行為
Q20著作物性のない情報と不法行為の成否
著作物性が否定され,著作権の対象とはならない情報を利用することが違法となる場合
はありますか。
第8節 リ ン ク
Q21リンクを張る行為における注意点
他人のウェブサイトにリンクを張る場合の注意点を教えてください。
第9節 裁定制度
Q22著作物の利用に関する裁定制度
許諾を受けて著作物を利用したいのですが,著作権者不明の場合はどうすればよいでし
ょうか。著作物の利用に関する裁定制度について教えてください。
第10節 オープン・ライセンス
Q23クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(CCライセンス)とは何ですか。
第2章 実務編
第1節 社内における情報・コンテンツの利用
Q1社内検討用資料における著作物の利用
1 ライバル企業の・新商品発売のプレスリリース,・ウェブサイトの商品紹介ペー
ジ,・新聞サイトの商品紹介記事を,当社内での検討会議のためにプリントアウトして
配布することには問題はあるでしょうか。
2 ライバル企業が米国企業である場合に,社内で翻訳したものを添付することはどうで
しょうか。
Q2自社に関するニュース記事のデータ化
当社のことを取り上げたニュース記事をPDF化して当社のサーバで管理・保管したい
と思います。何か問題があるでしょうか。
Q3入社試験への評論の登載
当社の入社試験問題に,経済誌に掲載された評論を登載したいと思います。何か問題
があるでしょうか。
第2節 企画・検討過程・試験段階における利用
Q4プレゼン,応募資料における著作物の利用
1 当社は広告代理店ですが,イベント企画を顧客にプレゼンするため,イベントに使用
することを提案するキャラクターと楽曲(歌付き)が収録されているプレゼン資料を作
り,プレゼン会議で映写説明するとともに,資料としてコピー(楽曲含む)を配布する
予定です。何か問題があるでしょうか。
2 当社は,ロゴデザインのコンペに応募しようとしていますが,ロゴデザインの使用例
として,個人のサイトからダウンロードした空港や街角の写真に当社作成のロゴデザイ
ンをはめ込んだ資料を応募資料に利用する予定です。応募資料は,コンペの審査のみに
使用され,一般には公開されないことになっていますが何か問題があるでしょうか。
Q5企画書における著作物の利用
取引先に対して企画書を提出することになっていますが,企画イメージの補強のため,
一般的な食品を撮影した写真を,個人のサイトからダウンロードして使用しようと思っ
ています。何か問題があるでしょうか。
Q6フリー素材の利用
取引先にプレゼンする企画書をパワーポイントで作成するのですが,企画書内で使用し
たい画像を掲載しているサイトに,「すべてフリー素材です! ご自由にお使いくださ
い」と記載されている場合は,そのまま企画書に使用しても,著作権法上の問題は生じ
ないでしょうか。
Q7発注書における著作物の利用
当社は,オンラインゲームの開発をしていますが,当該開発中のゲームに使用する画像
を外注する予定です。その際,イラストのイメージを外注先に伝えるため,文章による
説明のほか,CDのジャケット写真,ファッション誌に掲載されている写真やイラスト,
及びインターネット上で掲載されている画像等,服装,ポーズ,背景や作風などの参考
になる写真,イラスト及び画像等を発注書に複製したいと考えています。何か問題があ
るでしょうか。
Q8著作権侵害の判定の準備のための利用
当社は,お客様からいただいた3Dデータを基に3Dプリンタで立体物を製作して提供する
サービスを行おうとしています。著作権を侵害しないようにするため,著作権により保
護されている著作物を集めたデータから特徴量を抽出し,これと持込み3Dデータを照合
する技術を開発しようとしています。持込み3Dデータが特徴量にヒットし,著作権侵害
の可能性があると判定された場合には,著作権者からの許諾を取得済みであることをお
客様から証明いただかない限り,製作は行わない運用にする予定です。この特徴量の抽
出のために著作物を複製することは,著作権法上問題があるのでしょうか。
第3節 写り込み,写し込み
Q9屋外にある著作物の利用行為
1 当社ホームページに本社ビルの写真をアップロードしたいと思いますが,本社の目の
前の公園に,有名な彫刻家の彫刻があり,これがどうしても写り込んでしまいます。問
題はないでしょうか。当該写真を当社案内パンフレット(無料)の表紙に使うことはど
うでしょうか。
2 当社(テレビ局)が渋谷で女子高生に対する最近のファッション事情に関する街頭イ
ンタビューを収録し放送する際,屋外で流れている音楽(JASRAC等の当社が包括契約を
締結している著作権等管理事業者の管理楽曲以外の楽曲)が入り込んでしまっても問題
ないでしょうか。
Q10著作物の複製への該当性
当社の販売する照明器具の宣伝広告用カタログにおいて,和室で撮影した写真を掲載す
る予定です。その写真には,掛け軸として装丁された書が小さく写っていますが,当該
写真を利用することは問題ないでしょうか。なお,写真からは,何の文字が書いてある
かは読み取れますが,細部についてはわからないようになっています。
Q11キャラクターTシャツの写り込み・写し込み
1 当社が発行する雑誌の表紙に子供タレントの写真を使う予定です。子供タレントに着
せる衣装としてスタイリストが用意したTシャツには,有名キャラクターがプリントさ
れており,撮影した写真には,当該キャラクターが,それほど大きくないのですがはっ
きりとわかる形で写り込んでいました。問題ないでしょうか。
2 当社の発行する育児雑誌に,読者から投稿された,遊園地で母親と子供が遊んでいる
ところを父親が撮影した写真を使用したいのですが,写真に写っている子供が着ている
Tシャツには,有名キャラクターがそれほど大きくないのですがはっきりとわかる形で
写り込んでいました。問題ないでしょうか。
第4節 引 用
Q12パロディ・フェアユース
当社は,レコード会社です。当社では,過去のヒットソングの歌詞を変更した替え歌を
収録したCDを販売しようとしています。元歌の楽曲自体を利用することについては必要
な権利処理はするつもりです。替え歌は,パロディやフェアユースに当たるため,元歌
の作詞家・作曲家から歌詞を変更することについて許諾を得ることは不要と考えてもよ
いでしょうか。
Q13引用の限界─鑑定証書に絵画のコピーを添付することや,漫画において主人公がプ
レイするゲームに登場するキャラクターを描くことは適法か
1 美術鑑定会社である当社が,ある画家の作品である絵画が真作であるとの鑑定証書を
作製するにあたり,当該鑑定証書の裏面に,当該絵画を縮小してカラーコピーしたもの
を貼り合わせることはできますか。
2 当社は,出版社です。当社が出版する漫画において,主人公がゲームをプレイするシ
ーンがあり,コマの中のゲームのプレイ画面として,他社が著作権を有するゲームに登
場するキャラクターが描かれ,実際のゲームのキャラクターのセリフも描かれていま
す。このような場合,ゲームのキャラクターに関する著作物についての権利者からの許
諾は不要と考えてもよいでしょうか。
Q14翻訳引用,要約引用
1 当社の出版物(日本語)に英文の文献の記載を引用したいのですが,英文ではなくそ
の和訳のみを引用しても問題ないでしょうか。
2 当社の出版物(2頁程度)に他人の著作物を引用したいのですが,当該著作物は合計2
頁以上にわたるため,半頁に要約して引用したいと思っています。原文の表現をそのま
ま用いているところが多いですが,不要な部分を適宜カットするイメージです。他人の
著作物の原文そのままを引用するのではなく,要約して引用することは許されるでしょ
うか。
第5節 上映,上演,公の伝達等
Q15社屋の外壁へのテレビ番組の映写
当社は放送局です。会社の社屋の外壁に,通行する公衆へのアピールになるよう,当社
番組を大画面で映写したいと思いますが,問題がありますか。
Q16スポーツ施設における音楽の利用
地方公共団体が運営するスポーツセンターでダンス教室を開催するのですが,その際に
音楽を流すことに問題はありませんか。
Q17社内研修のためのDVDの上映
社内研修のためにDVDの鑑賞会をすることに問題はありますか。
Q18スポーツバーにおけるスポーツ番組の上映
私はスポーツバーを営んでいます。店内にテレビを設置してスポーツ番組を流してもよ
いでしょうか。
第6節 ウェブサイトにおける広告
Q19他者サイトの画像の利用行為
当社は,様々な商品(家具,おもちゃ,衣服等)の通販サイトを開設・運営していま
す。当社がサイトで販売している商品の画像として,メーカーのウェブサイトに掲載さ
れている商品画像を利用してもよいでしょうか。
Q20他者商品を撮影した画像の利用行為
当社のホームページのデザインの素材として,他社が販売している商品(家具,おもち
ゃ,衣服等)を当社で撮影した画像を利用したいと思いますが,何か問題があるでしょ
うか。
Q21オークションサイトでの美術品画像の利用行為
当社は,オークションサイトを営んでいます。オークションの対象となる美術品の画像
を当社のオークションサイト上に掲載することはできますか。
Q22検索連動型広告の入札キーワードでの他社商標の使用
検索連動型広告の設定おいて,検索エンジンの検索キーワードとして競合他社の商標を
購入し,当該検索キーワードの検索結果ページ上の広告スペースに当社の広告を表示さ
せることは,商標権侵害又は不正競争防止法違反になりますか。なお,当社の広告の中
には,競合他社の商標は使用していません。
Q23メタタグにおける他社商標の使用
1 当社のウェブサイトのディスクリプションメタタグ(記述メタタグ)に競合他社の商
標を記述し,検索エンジンの検索結果ページに当社のウェブサイトを表示させること
は,商標権侵害又は不正競争防止法違反になりますか。
2 また,当社ウェブサイトのキーワードメタタグに競合他社の商標を記述する場合はど
うでしょうか。
第7節 他人の肖像等の利用
Q24一般人の肖像の映り込み
当社は,公園内で,インターネットで配信する動画コンテンツの撮影を行うことを予定
しています。このような撮影の際には,その場所をたまたま通行していた一般人の肖像
が背景に小さく映り込んでしまう場合もあります。何か問題がありますか。また,問題
がある場合にはどのような措置を講ずるのがよいでしょうか。
Q25芸能人の肖像の利用
当社は,当社が配信する女性向けの電子雑誌(本件雑誌)の中で,「この春・ファッシ
ョンリーダーになろう! 編集者が選ぶ人気女優コーディネート・ベスト5と『着回し
コーデ術』」と題する記事(本件記事)を掲載する予定です。
本件記事は,約300頁の本件雑誌の中で4頁にわたって掲載されたものであり,本件雑誌
の編集者3名が若い女性に人気の女優たちのコーディネートをランキング形式で紹介し
つつ,春物の服のコーディネートのポイントを解説することを内容としています。本件
記事には,複数の女優を被写体とする10枚のカラー写真(本件写真)が使用されてお
り,その大きさは,小さいもので縦2cm,横3cm,大きいもので縦8cm,横10cm程度で
す。また,本件記事は,人気女優の肖像よりもむしろファッションに主眼をおいている
ため,編集者3名による選考の理由やコーディネートのポイントに関する記述やそれぞ
れのコーディネートを組み合わせた2週間分の「着回しコーデ」の方法を紹介する記述
や図解などが本件記事の全体の分量のうちの8割くらいを占めています。
女優たちに無断で本件写真を掲載すると,女優たちのパブリシティ権侵害になるのでし
ょうか。
Q26容疑者の実名・顔写真の掲載
他社のニュースサイトに,ある犯罪事件について容疑者の実名・顔写真を報道している
記事が掲載されています。当社が運営するまとめサイトに,その容疑者の実名・顔写真
を掲載することの問題点を教えてください。
第8節 キュレーションビジネス
Q27ウェブサイト上の会社情報,財務情報及び図表の利用
1 当社は民間のシンクタンクです。報告書を作成するにあたって,他者のウェブサイト
に掲載されている会社情報(名称,所在地及び電話番号等)や財務情報を利用する場合
のルールを教えてください。
2 会社情報や財務情報などがまとめられている図表が,他者のウェブサイトに掲載され
ていますが,こうした図表を利用する場合はどうでしょうか。
Q28店舗情報の転載
当社は,自社のウェブサイトで,グルメ情報を発信しているのですが,そのウェブサイ
ト上に,立地,外観,店名,内装,入店方法等により秘密性を演出している地域の小規
模な飲食店Aについて,その店舗情報(名称,所在地及び電話番号等)を掲載して紹介
していました。飲食店Aは,自身のウェブサイトで自己の店舗情報を掲載していたの
で,当社が,飲食店Aの店舗情報を利用するにあたって,その飲食店Aから事前の了解
を得ていなかったのですが,このたび,突然,当該飲食店Aが,当社のウェブサイトか
ら,飲食店Aに関する情報を削除するように求めてきました。当社は,その店舗情報の
削除に応じなければいけないのでしょうか。
Q29まとめサイトの留意点
1 他社のニュースサイトの記事を,手作業でまとめたサイトを開設したいと思います。
その場合の著作権法上の問題点を教えてください。
2 他社のニュースサイトの記事を,プログラムにより自動的に収集して表示するサイト
を開設する場合はどうでしょうか。
3 他人のブログの記事を,個別の表現をいい換えてまとめサイトに掲載するのであれ
ば,著作権法上の問題は生じないでしょうか。
第9節 クラウドビジネス
Q30オンラインストレージサービス
スマートフォンやタブレット端末でユーザが保有している情報を,インターネット経由
で当社の国内のサーバで預かるストレージサービスを開始したいと思います。その場合
の著作権法上の留意点を教えてください。
Q31評判分析サービス
インターネット上の情報をクラウド上のサーバに収集・分類し,自社商品等の評判を知
りたい会社に対して,評判を知りたい商品等の名称を入力すれば,その商品等の評判に
関するデータが提供されるサービスを提供したいと思いますが,可能でしょうか。
Q32AIにおける著作物の利用
弊社はAIを利用した論文の剽窃検証サービスを提供したいと考えています。弊社内には
膨大な論文のストックがありますが,独自にAIを開発する技術をもっていないため,AI
ベンダーに対してAIの学習用データセットとして論文を送信し,当該AIの開発を委託し
たいと考えていますが,このような論文の送信に問題はあるでしょうか。
また,論文剽窃検証サービスにおいて,剽窃の対象となった論文を検索結果として表示
する場合,当該論文の著作権者の許諾は必要でしょうか。
Q33類似画像の検索サービス
インターネット上の画像を事前にクラウド上のサーバに収集・分類しておき,チェック
対象の画像を入力すると,既にサーバに収集・分類された画像と比較し,類似画像が表
示されるサービスを提供したいと思いますが,可能でしょうか。
Q34テレビ放送された番組・CMの情報の提供
1 当社のクラウドサーバ上で全チャンネルのテレビ放送を録画し,法人顧客が,危機管
理や報道対応のために,後で検索して自由に視聴できるようにするサービスを提供する
ことは可能でしょうか。
2 当社が,テレビ放送から,メタデータ(番組やCMの内容,出演者,BGMの曲名,紹介さ
れたお店,商品,広告主の名称等の情報)を抽出し,データベース化したものをオンラ
インで法人顧客に提供するとともに,テレビ放送の全チャンネルを録画することができ
るレコーダを販売又はリースすることで,当該法人顧客が,危機管理や報道対応のため
に,当該機器を用いてテレビ番組を録画したうえで,メタデータを検索して,対応する
録画済のテレビ番組・CMを自由に視聴できるようにするサービスを提供することは可能
でしょうか。
第10節 私的使用目的利用の支援サービス
Q35書籍の自炊代行サービス
個人のお客様が所蔵している書籍を,当社に送付していただき,裁断のうえスキャンし
て,スキャンした電子データをお客様に提供する,いわゆる自炊代行サービスのビジネ
スをすることは可能でしょうか。
Q36テレビの遠隔視聴支援サービス
当社のサーバで録画したテレビ番組を,利用者のスマートフォンやタブレット等様々な
インターネット端末で視聴可能にするサービスを提供したいと思いますが,そのような
ビジネスをすることは可能でしょうか。
テレビの受信・録画・インターネット送信を行うサーバについては,利用者ごとに1台
ずつ用意し,利用者の所有ということにして,当社にてサーバを預かるという仕組みに
した場合はどうでしょうか。
第11節 動画投稿サイト
Q37動画投稿サイトの運営者の責任
当社は,ユーザから動画を投稿してもらう動画投稿サイトを開設しようと考えていま
す。ユーザの投稿動画が著作権を侵害するものであった場合には,当社も著作権法上の
責任を問われることを懸念しています。当社が責任を問われるリスクを低減させるため
にはどのような対応をとればよいでしょうか。
第12節 リ ン ク
Q38サイトや動画へのリンク
1 当社のメールマガジンで,当社のビジネスに関連する他社のウェブサイトのコンテン
ツを,当該サイトにリンクを張る形で紹介したいと考えています。他社のウェブサイト
にリンクを張る場合の留意点を教えてください。
2 当社のウェブサイトにおいて,動画投稿サイトに投稿されている動画にリンクを張っ
て配信したいと考えています。その場合の留意点を教えてください。
第13節 著作物性のない情報と不法行為
Q39ニュース記事の見出しのデッドコピー
当社では,ウェブサイトに掲載されたニュース記事の見出しと同じ語句のリンク見出し
をメールマガジンに掲載して,当該メールマガジンのリンク見出しをクリックすること
によりニュース記事を閲覧できるサービスを展開することを検討しています。このよう
なサービスを展開する場合には,法律上どのような問題があるでしょうか。
第14節 契約の成立と効力
Q40契約の成否
会員制ウェブサイトの利用規約に,ウェブサイトの内容は秘密であるため,転載禁止と
記載されている場合に会員は従わなければならないでしょうか。
第15節 類否判断
Q41オンラインゲーム制作における著作権侵害回避
競合他社のヒットしているオンラインゲームに対応して,当社も同ジャンルのオンライ
ンゲームを制作したいと思います。具体的にどのような点に注意すればよいでしょう
か。
事項索引/判例索引

