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リーガル・プログレッシブ・シリーズ4 民事執行 (補訂版)


著者・編者齋藤 隆飯塚 宏

発行元青林書院

発行年月日2014(平成26)年02月20日


書籍説明

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■解説
 Legal Progressive Series4
 民事執行〔補訂版〕

  裁判実務の実際を理解するための必読の書!
 
 ●民事執行の基礎,手続全体の流れと問題点を裁判官が
  実務の視点から体系的にわかりやすく解説し好評を博
  した初版に,重要判例等を盛り込んで補訂。
 ●民事執行の基本的な枠組みや概念を理解できる
 ●手続のフローチャート,書式及び記載例によって,民事執行の
  手続全体のイメージをもつことができる
 ●最新の重要判例を知ることができる
 ●迅速な事件処理・権利実現の実効性を高めるための東京地裁民
  事執行センターの取扱いや取組みを知ることができる!

 ISBN978-4-417-01615-1

 補訂版はしがき

 本書が刊行されてから4年余りが経過した。民事執行の分野においては,
基本的な理解を得るための手頃な教材が乏しかったためか,法科大学院の
学生, 司法修習生, 若手実務家等のテキストとして本書が広く活用され
ているようであり, 本書によりなじみの薄かった執行関係にも興味を持
つようになったとの話を耳にし, あるいは記述の方法や内容について読
者から貴重な意見を頂戴するなどし,編者としても望外の喜びである。
 さて,この間,我が国の経済情勢の変化に対応して,執行実務の運用に
も進展が見られ, また,理論的検討の深化を反映して,幾つかの重要判例
が出されるに至っている。その中でも,例えば,預金債権の差押えについて,
取扱い店舗となる支店の特定が必要であるか,またどの程度の特定が必要で
あるかという問題について下級審の裁判例が区々に分かれていたところ,
最高裁平成23年9月20日決定民集65巻6号2710頁は,債権者が第三債務者であ
る金融機関の全ての店舗を対象として順位付けをして差押えを求めた事案
(いわゆる全店一括順位付け方式)において,そのような申立ては差押債権
の特定を欠き不適法であると判示し,最高裁として初めての判断を示し,
その後の実務の在り方に大きな影響を及ぼしたことは特筆すべきことといわ
なければならない。さらに,初版の際には,平成15年及び平成16年の各法改
正が施行されて間もなく,その点に関する記述に多くの頁を割いた部分もあ
ったが,その後数年を経過し法改正による新制度が実務に浸透してきたこと
もあり,実務の動向をふまえて,再度整理する必要性も感じていたところで
ある。
 本来であれば,全面的に本書を見直し,最新の民事執行の理論や実務を反映
するとともに,各執筆者の記述の整合性にも努めるべきであるが,実務及びこ
れを支える理論は日を追って深化しており,編者はもとより各執筆者において
実務のかたわらこれらの作業に大きな労力を投入することも困難な現状にある。
そこで,今回は,補訂版として,初版後に出された重要な裁判例を盛り込むこ
とはもちろんとして,必要最小限の加除訂正にとどめざるを得なかった。
いずれ機を見て本格的な改訂ができることを願っている。               平成25年11月
編集者 
 齋藤 隆
 飯塚 宏

■書籍内容
●執筆者紹介

 編 集 者
 齋藤  隆 東京高等裁判所判事  
 飯塚  宏 さいたま地方・家庭裁判所熊谷支部・秩父支部判事 

 執 筆 者
 河村  浩 松江地方・家庭裁判所判事
 森  淳子 千葉家庭・地方裁判所判事
 鈴木 謙也 東京地方裁判所判事
 
    (肩書きは執筆当時)

●目 次 

第 1 章 総  論 

Ⅰ 民事執行の意義
Ⅱ 民事執行の基本構造
Ⅲ 民事執行の種類とその対象
Ⅳ 強制執行
Ⅴ 担保権の実行
Ⅵ 執行手続の主体
Ⅶ 違法執行・不当執行に対する救済

第2章 不動産執行

Ⅰ 総  論
Ⅱ 不動産競売
Ⅲ 担保不動産収益執行・強制管理

第 3 章 動産執行

Ⅰ 総  論
Ⅱ 対象となる動産
Ⅲ 申 立 て
Ⅳ 差 押 え
Ⅴ 換  価
Ⅵ 債権者の競合
Ⅶ 配  当

第 4 章 債権等執行

Ⅰ 総  説
Ⅱ 被差押適格
Ⅲ 申立て及び差押え等
Ⅳ 換  価
Ⅴ 配 当 等
Ⅵ 船舶又は動産の引渡請求権に対する執行
Ⅶ 少額訴訟債権執行
Ⅷ その他の財産権に対する執行
  
第 5 章 非金銭執行

Ⅰ 物引渡義務の強制執行
Ⅱ 作為・不作為義務の強制執行
Ⅲ 意思表示義務の強制執行

第 6 章 財産開示

Ⅰ 総  論
Ⅱ 実施の要件
Ⅲ 手  続

¥4,070(税込)
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